甲南摂津会に緊急提言。
甲南摂津会 名誉会長 水野正人
2022年は今後語られる世界史に残る大変な年になります。世界が危機的状況に置かれているので、今回は緊急提言を皆さんに伝えたいと筆を取っています。
文武両道を目指す甲南大学の体育会運動部の学生諸君、甲南摂津会で運動部を支えて頂いている皆さんもこの激変する歴史を体感しつつ将来に備えて貰いたいと思います。
世界中で大変な被害を起こした新型コロナ感染症はウィルスが変化しつつ感染拡大の波を何度も起こしました。日本でこのコロナ禍が少し落ち着くのではないかと期待をしていた2月24日、ロシア・プーチン大統領がウクライナに対し大儀なき侵略を起こし、私たちが大切にしている民主主義に危機感を覚えると同時に世界中が経済混乱に陥りました。
コロナ禍で疲弊した日本経済にこのプーチン戦争で世界秩序が崩れ、今後エネルギー、食糧を始め多くの生活必需品の急激な値上がりによる混乱が予測されています。
ここで日本国民には世界と協力してこの困難を乗り越え打ち勝つ心身の強靭さが求められるのです。
また、地球温暖化から気候変動が世界各地で多くの災害を起こしています。大洋の海面温度の上昇は大量の水蒸気を発生させ、局地的集中豪雨、巨大な台風、洪水や竜巻で社会に多くの被害をもたらしています。人類は今こそ地球温暖化を抑える具体的な対策を実行しなければなりません。
この様な時には「俯瞰」(ふかん)、即ち全体像をしっかり把握して対策を打つことが大切です。「木を見て森を見ず」という諺がありますが、みなさんには森全体を見て、どの木を何にするかを考え行動して貰いたいと思います。
甲南大学体育会運動部部員と甲南摂津会の皆さんは感染防止を徹底し、人類社会と地球の持続可能性を追求するSDGsを理解し、民主主義を守りつつ先ずは自らを、そしてチームをしっかり強くして下さい。
この時こそ甲南魂で全員が一致協力して甲南スポーツを強化し学園に力を与えて貰いたく、皆さんの活躍に期待します。
TEAM KONAN 誇りをつなぐ!
甲南摂津会 会長 松田秀夫
甲南摂津会は2019年、甲南学園創立100周年と時を同じくして創設40周年を迎える事となりました。
長い休眠期間を経て活動を再開した2004年からは水野正人先輩を会長に戴き、常任幹事一同が深夜に及ぶ議論を重ね、甲南スポーツの未来に思いを馳せ加盟団体の皆様と共に様々な活動を展開して参りました。
以来甲南学園・甲南大学のご理解も一段と深まり、教学が標ぼうされる「スポーツの持つ教育力」のもと、大学スポーツを取り巻く環境が大きく変化する中、大学・体育会本部と連携し甲南スポーツの強化と発展を目指し今日に至りました。
私たちの目指す処は道半ば、甲南の財産とでも言うべきOB・OGの皆様と共に現役・指導者、そしてOB・OG会を支えへ、スポーツの持つ清新な魅力を存分に発揮し、甲南大学の一層に発展に寄与するべく歩みを進めて参りたいと思います。
後になりましたが加盟団体各位の益々のご発展とご活躍をお祈り申し上げますと共に、みなさまの旧に倍するご支援とご協力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。
記:2020年5月